絶対シネマ(映画)感!

TV映画製作者のマスコミ試写レビュー ★キヨフィル★ シネマの虎

PC画面しか映さない驚愕の映画「search/サーチ」SNS依存症が起こす事件

世の中のことすべては、あなたのスマホの中に存在する。だから起こった出来事や事件は何から何まで、今あなたがご覧の、そのPC画面(またはスマホ、携帯ブラウザ)だけですべてお伝えすることは十分に可能なのです。 PC画面しか映さない驚愕の 映画サー…

食べる女とチューリップ・フィーバー 〜現代女子大図鑑 & 禁断の愛〜

食べる女とチューリップフィ ーバー女子大図鑑&禁断の愛 女が一体何を考えているのか? その丸裸な本音が見事に具体化された一本。まるで女の大図鑑のような群像劇。脚本家・筒井ともみの集大成「食べる女」 食べるシーンというのは映画やドラマではたくさ…

泣き虫しょったん 優作と龍平 世代を超えて父と息子の共演

勝負とは相手の気持ちなど考えず、人を蹴落としてでも出世のために攻撃する。 それが世の中で出世し、のし上がっていくことなのだ。 しょったんは小学生の時から20代の半ばまで将棋しかやってこなかった。 天才少年ではあったけど、大事な時に負ける。将棋…

深堀!万引き家族 (#ネタバレあり) 観客に二重で投げかけた衝撃!

深堀!万引き家族※ネタバレ 衝撃のあなたの心も明らかに #万引き家族 はなぜ #カンヌ国際映画祭 海外で評価されたのか? ( #ネタバレ あり) 1・それは本物の家族なのか? 2・少女を“万引き”するシーンの謎 3・なぜ途中に #ドキュメンタリー演出 が入る…

あなたの深層 心理が暴かれる絶対シネマ!2重螺旋の恋人

2重螺旋の恋人あなたの深層 心理が暴かれる絶対シネマ感! 「まぼろし」「スィミング・プール」の フランソワ・オゾン最新作は、 顔も背格好も同じ双子の精神科医と恋に落ちる、 優しさと凶暴性の間で揺らぐある女性の物語。 今回もRー18指定で、ぐいぐい…

共犯・金銭・愛憎、家族・人間関係のつながりの本質とは何か?

絶対映画館!今、生きている映画を!万引き家族〜女と男の観覧車 『万引き家族』(監督・脚本・編集:是枝裕和)。 家族という虚構で描き切ったニッポンの深層。共犯・金銭・愛憎、人間関係のつながりの本質とは何かを問う傑作。カンヌ国際映画祭パルムドー…

果たしてあなたはどこに位置する人間か?が問われる映画

東京湾に突如現れた未確認巨大生物シン・ゴジラ。 その解析のために集められた有識者3名のうちの3番目に登場する 生物学老教授・塙(仮名)こそ、何を隠そう1987年公開の 伝説的ドキュメンタリー映画「ゆきゆきて神軍」の監督・原一男である。 その原一男…

アマゾンの半魚人と独身女のいびつに美しい恋のカタチ

国家の機密情報として捕らえられた半魚人と 声を無くした40代の独身女性の 歪(いびつ)に曲がった美しい恋の形。 時は米ソ冷戦時代。戦勝国アメリカが世界的に強さを誇った50・60年代。 そんな時代に、未開の地で発見されたものが気持ち悪いほどの半魚人…

バンド・デシネ実写化/シンギュラリティの先の先

圧巻は駆け抜けるようなイントロダクション、 近未来・超未来設定を物語る導入アヴァン部分だ。 まるで80〜90年代の日本SFがリスペクトされているような既視感、 それはフランスのバンド・デシネ(漫画)を原案・下敷きにしているからだろう。 かつて「…

言論の自由も資本第一・アメリカが隠蔽する「自由の正体」

資本主義社会の中で「報道・言論の自由」も やはり会社経営・お金という問題は避けて通れない。 スティーブン・スピルバーグ監督「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」には、 ただ「言論の自由」というジャーナリズム vs 政府の戦いだけでなく、 国家機…

男女が出会って・つきあって・夫婦になるとはどういうことか

マリオン・コティヤールという魅惑のフランス人女優と ブラッド・ピットの主演映画「マリアンヌ」である。 監督は「フォレスト・ガンプ/一期一会」で 米・アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、全米監督協会監督賞の ロバート・ゼメキス。 ファースト・シ…

そう簡単に、歌って踊らない! 自然な流れとズラしが秀逸な「 LA LA LAND ラ・ラ・ランド」

女は大作映画のオーディションを受けるが女優としては目が出ず、 撮影所の前にあるカフェで女給として働く。 男は自称ジャズ・ピアニストではあるが、 実際はレストランで客のリクエストでムード音楽を鳴らす名もないピアノ弾き。 男はそんな店もクビになる…

「七人の侍」を見ていても・見ていなくても「マグニフィセント・セブン」はどうなのか?

黒澤明「七人の侍」「荒野の七人」を下敷きにした、 また新たな作品だ。その物語を僕は何度も、何度も見ているが、 結論から言うと劇を見ている間、ハラハラ・ドキドキ・バンバン人が殺され、 死んでいく壮絶な話だが、映画としての王道の面白さで大満足とな…

なぜ神は沈黙するのか? 私たちに問いかける根源的な問題

極東の島国で起こったこれほどの悲劇に、 なぜ神は「沈黙」し続けたのか? この作品のタイトルが放つ、主要テーマの一つである。 それだけこの原作の題名は秀逸だ。 遠藤周作の小説「沈黙」が新潮で文庫化され発売されたころ、 今から35年前、僕は書店に並…