絶対シネマ(映画)感!

TV映画製作者のマスコミ試写レビュー ★キヨフィル★ シネマの虎

共犯・金銭・愛憎、家族・人間関係のつながりの本質とは何か?


絶対映画館!今、生きている映画を!万引き家族〜女と男の観覧車

万引き家族』(監督・脚本・編集:是枝裕和)。

家族という虚構で描き切ったニッポンの深層。共犯・金銭・愛憎、人間関係のつながりの本質とは何かを問う傑作。カンヌ国際映画祭パルムドール受賞。これまでの是枝作品「ワンダフルライフ」(1998)、「誰も知らない」(2004)、 「そして父になる」(2013)、「三度目の殺人」(2017)の表現手法を結集させた珠玉の一本だ。(2018年6月8日(金)より全国公開中!)

 

『30年後の同窓会』(監督・脚本:リチャード・リンクレイター

“50才のスタンド・バイ・ミー”と謳われているが感動だけではない、しみじみ深い映画だ。ベトナム戦争イラク戦争というトラウマを抱えたアメリカの、軍を持つ国で生きる人々の心を描いた良作である。エンド・ロールで流れるボブ・ディランの「Not Dark Yet(ラリーの遺言)」が味わい深くなる。(6月8日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他、全国ロードショー!)

 

『女と男の観覧車』ウディ・アレン通算48本目の監督作品は、味・濃い目である。


40代ケイト・ウィンスレットと30代ジャスティン・ティンバーレイクの事情たっぷりの恋・不倫だ。撮影監督にベルナルト・ベルトルッチ暗殺の森」や「ラストタンゴ・イン・パリ」、フランシス・F・コッポラ「地獄の黙示録」のキャメラマンヴィットリオ・ストラーロを起用。人間関係の不祥事、不倫・こじらせ事情に効く一本である。(6月23日(土)、丸の内ピカデリー新宿ピカデリーほか全国公開)

 

オンリー・ザ・ブレイブ』(監督:ジョセフ・コシンスキー


山火事はどうやって消すのか?森林消防隊の実話がベースになった傑作。「セッション」「21オーバー 最初の二日酔い」主演のマイルズ・テラーと、「ノーカントリー」「エベレスト3D」のジョシュ・ブローリンが、若手とベテランで激突する。きっと見る者に、仕事への取り組み方と生き方を見直すことのできる、貴重な時間を提供することだろう。(6月22日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開)

 

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