絶対シネマ(映画)感!

TV映画製作者のマスコミ試写レビュー ★キヨフィル★ シネマの虎

食べる女とチューリップ・フィーバー 〜現代女子大図鑑 & 禁断の愛〜


食べる女とチューリップフィ ーバー女子大図鑑&禁断の愛

女が一体何を考えているのか? その丸裸な本音が見事に具体化された一本。
まるで女の大図鑑のような群像劇。脚本家・筒井ともみの集大成「食べる女

食べるシーンというのは映画やドラマではたくさん出て来ます。
おそらく脚本家の筒井ともみさんも、たくさん食事シーンを書いたんでしょう。それとともに恋愛。食事・恋愛・セックス・悲劇というのは、もう映画やドラマではワン・セットなんですね。
だからこの映画の底に流れているのは 食べるセックス なんです。
男女という性別と食べるという行為から見える様々な 人間模様 が面白いんです。


食べる女」2018年9月21日 ROADSHOW
企画・原作・脚本・プロデュース:筒井ともみ/監督:生野慈朗
出演:小泉今日子 沢尻エリカ 前田敦子 広瀬アリス
山田優  壇蜜 シャーロット・ケイト・フォックス 鈴木京香

17世紀オランダ絵画フェルメール の絵を再現しているかのような画面作り映画「チューリップ・フィーバー 」ポイントはその美術イメージ、そして秘められた恋の壁を乗り越える禁断の愛のサスペンスフル物語。


このためだけのためにでも劇場に足を運ぶべき!という
至極のカットバック(別のシーンを短く切り返す)シークエンスがあります。
それは富豪の夫婦の肖像画作成中に夫の目を盗みながら、目を見つめ合い、
モデルの夫人と画家の視線の交差、肢体を見つめ、視線を投げかける。
画家とモデルであれば、なんら問題のない仕草と、その何時間かあと
(翌日なのか)画家と二人きりになり、服を激しく脱がせ、
抱き合うシーンとが短いカットバックで交差する・・・
そのカット編集+時間+気持ち流れ方が、とても成功している映画です。

『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』
出演:アリシア・ヴィキャンデルデイン・デハーンクリストフ・ヴァルツ
原作・脚本:デボラ・モガー 監督:ジャスティン・チャドウィック
配給:ファントム・フィルム 提供:ファントム・フィルムハピネット
2018年10月6日(土)新宿バルト9他、全国ロードショー!

清藤誠/キヨフジ☆セイジ
(アート&シネマ・テラー/TVディレクター)
http://kiyofuji.tokyo